強相関電子系の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 07:46 UTC 版)
ウィグナー結晶が出来るような低密度系(rsは100程度以上)や、2次元電子系(→量子ホール効果)。また、遷移金属酸化物は電子相関の強いものが多い。遷移金属酸化物で価電子数が奇数となる場合、バンド理論からは金属になることが予想され、バンド計算の結果も金属を示唆する。しかし実際は絶縁体となる系(モット絶縁体)が存在する。その他にも、4f、5f電子を価電子に持つランタノイド、アクチノイドの化合物の中に見られる重い電子系や、銅酸化物を中心とした高温超伝導物質も強相関電子系である。 2018年、マサチューセッツ工科大学のPablo Jarillo-Herreroらは、約1.1ºねじれて重なった二層グラフェン(twisted bilayer graphene)が強い電子相関を示し、モット絶縁体になることや超伝導性を示すことを報告した。
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