張騫以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 03:09 UTC 版)
紀元前129年頃に前漢の張騫が訪れるまで、この地(フェルガナ)は史上に知られていなかった。それは、紀元前6世紀以降のアケメネス朝にしてもアレクサンドロス3世(大王)にしても、ヤクサルテス川(シル・ダリア)を越えてこの地にまで踏み込むことがなかったためであり、ましてや中華王朝がこの地に進出することがなかったためである。しかしながら考古学上、紀元前2千年代からこの地には青銅器時代を迎えた定住民が暮らしており、文化的には生命樹やジッグラトといったメソポタミア文明の影響を受けていたことがわかっている。やがて、この地にイラン系の人々(いわゆるアーリア人やサカ人)が南下して移住することとなり、大宛建国に至る。
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