廻船商人・北条屋弥三右衛門の告白
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 11:47 UTC 版)
「報恩記」の記事における「廻船商人・北条屋弥三右衛門の告白」の解説
2年前、持ち船の沈没や投資の失敗で、店は倒産寸前だった。妻と2人で嘆いていたところ、突然虚無僧が現れた。その男・盗賊の阿媽港甚内は、恩返しをしたいという。自分は20年ほど前、南蛮渡りの船の船頭をしていた折、人を殺して逃げる男の逃走を手伝ってやったことがあった。彼こそが甚内で、その恩を返したいという。6千貫の大金の話を聞いた甚内は、無造作に引き受けたものの、自身は半信半疑だった。ところが数日後の夜。もはや倒産を覚悟していたところ、庭先で何物かが争う音がする。それが鎮まった頃に甚内が現れ、6千貫耳をそろえて渡していった。
※この「廻船商人・北条屋弥三右衛門の告白」の解説は、「報恩記」の解説の一部です。
「廻船商人・北条屋弥三右衛門の告白」を含む「報恩記」の記事については、「報恩記」の概要を参照ください。
- 廻船商人北条屋弥三右衛門の告白のページへのリンク