幸ふ

デジタル大辞泉

さい‐わ・う〔‐はふ〕【幸ふ】

読み方：さいわう

［動ハ四］《「さきわ（幸）う」の音変化》幸運にめぐりあう。栄える。特に、女性が結婚をして幸せになる。

「御娘八人おはしき。みなとりどりに—・ひ給へり」〈平家・一〉

さき‐はう〔‐はふ〕【^▽幸ふ】

読み方：さきはう

［動ハ四・ハ下二］⇒さきわう

さき‐わ・う〔‐はふ〕【^▽幸ふ】

読み方：さきわう

《「わう」は接尾語》

［動ハ四］幸運にあう。豊かに栄える。

「言霊(ことだま)の—・ふ国と語りつぎ」〈万・八九四〉

［動ハ下二］幸運を与える。栄えさせる。

「いかしの御世に—・へ奉(まつ)れ」〈祝詞・出雲国造神賀詞〉

ち‐は・う〔‐はふ〕【^▽幸ふ】

読み方：ちはう

［動ハ四］⇒ちわう

ち‐わ・う〔‐はふ〕【^▽幸ふ／^▽護ふ】

読み方：ちわう

［動ハ四］《「ち」は霊力の意》神が霊力を発揮して守ってくださる。

「男神(ひこかみ)も許し給ひ女神(ひめかみ)も—・ひ給ひて」〈万・一七五三〉