師郷記とは? わかりやすく解説

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師郷記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 18:16 UTC 版)

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師郷記(もろさとき)とは、室町時代の貴族、中原師郷(1387年-1460年)の日記。原本35巻が国立国会図書館に保管されている。

日記の記述範囲は応永27年(1420年)から長禄2年(1458年)まで及ぶ。日記として残されているものは断片的だが、永享年間(1429年-1440年)までのものは、永享8年(1436年)を除いてほぼ全て残っている。また、嘉吉元年(1441年)から、日記の最後の長禄2年(1458年)までの記述も、永享年間よりは欠落があるが多く書かれている。

著者の中原師郷は、大外記を務めた人物である。彼が認めたこの日記には、大外記の職務である公事朝儀についての記述が豊富に書かれている。諸々の公家武家のこの時代における動向についても詳しく記述されているだけでなく、この時代の庶民の生活を調べる上でも有益な史料とみなされている。

正長の土一揆嘉吉の土一揆文安の麹騒動に関する記述も豊富な史料である。猿楽田楽に関する記事も多い。

参考文献

  • 国史大辞典 13巻 884頁(著・飯倉晴武
  • 日本歴史大辞典(小学館)3巻 936頁
  • 日本史大事典(平凡社)6巻 760-761頁(著・馬田綾子)
  • 仲村研 「師郷記」 『日本歴史「古記録」総覧』 上[古代・中世篇]巻 新人物往来社〈別冊歴史読本事典シリーズ4〉、1989年、232-233頁。 NCID BN04473746 



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