川喜田愛郎とは? わかりやすく解説

川喜田愛郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/29 03:54 UTC 版)

川喜田 愛郎(かわきた よしお、1909年1月29日 - 1996年12月6日[1])は、日本の細菌学者、医学史学者。専門はウイルス学、医学史[2]

東京府生まれ[2]。1932年、東京帝国大学医学部卒業[1]、同年4月東京帝国大学附属伝染病研究所に助教授として入所[1]。主に日本脳炎などのウイルス学を研究した[1]。1949年、千葉大学医学部教授[1]。1952年、WHO技術専門職としてエジプトカイロに1年半ほど駐在する[1]。1968年、千葉大学学長[1][3]として、学生運動の対処にあたる[1]。1969年、千葉大学を退職[1]。『近代医学の史的基盤』(岩波書店、1977年)により、日本学士院賞を受賞した[1]

著書

  • 濾過性病原体 改訂 学術書院 1949
  • 病原細菌学総論 中山書店 1953
  • 病原細菌学各論 中山書店 1954
  • 生物と無生物の間 ウイルスの話 岩波新書 1956
  • 小児マヒ(編)岩波新書 1961
  • 感染論 その生物学と病理学 岩波書店 1964
  • ウイルスの世界 岩波新書 1965
  • ウイルスの生物学(編)岩波書店 1965(現代科学選書)
  • パストゥール 岩波新書 1967
  • 病気とは何か 医学序説 筑摩書房 1970(筑摩総合大学)
  • 近代医学の史的基盤 岩波書店 1977.12
  • 病気 生活をそこなうもの 旺文社 1980.8(ラジオ大学講座)
  • 医学概論 東興交易医書出版部 1982.3 のちちくま学芸文庫 2012.8
  • 生命・医学・信仰 新地書房 1989.1
  • 医学への招待 生命・病気・医療 日本看護協会出版会 1990.3
  • 医学史と数学史の対話 試練の中の科学と医学 佐々木力 中公新書 1992.11

翻訳

  • 細菌細胞 細菌の生物学 R.J.デュボス 岩波書店 1952

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j 追悼川喜田愛郎先生”. 日本医史学会. 2025年7月29日閲覧。
  2. ^ a b 「川喜田 愛郎」の本”. www.chikumashobo.co.jp. 筑摩書房. 2025年7月29日閲覧。
  3. ^ 白澤浩「教室紹介:千葉大学大学院医学研究院分子ウイルス学」『ウイルス』第54巻第2号、2004年、p.p.272、2009年11月20日閲覧 




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