尼院侍僧の話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 10:50 UTC 版)
雄鶏のチャンティクリアはずる賢い狐にさらわれるが——。 「狐物語」と呼ばれるもので、『チャンティクリアときつね(Chanticleer and the Fox)』という名前でも知られる。動物寓話であり、擬似英雄詩でもある。チョーサーはマリー・ド・フランスの『Del cok e del gupil』(12世紀)と『ロマン・ド・ルナール(Le Roman de Renart)』を翻案した。アイソーポス(イソップ)の影響もある。1480年代頃、ロバート・ヘンリスン(Robert Henryson)は『尼院侍僧の話』を、自著『イソップ寓話集(The Morall Fabillis of Esope the Phrygian)』の中の『Taill of Schir Chanticleir and the Foxe』の素材とした。1951年にゴードン・ジェイコブが、1976年にマイケル・ジョン・ハード(Michael John Hurd)がそれぞれこの詩に作曲した(ハード版の題名は『Rooster Rag』)。ウォルト・ディズニー・カンパニーは映画原作として『Chanticlere and the Fox - A Chaucerian Tale』を出版したが、映画は完成しなかった。1991年のドン・ブルース(Don Bluth)の映画『Rock-a-Doodle』の主人公の雄鶏の名前は「チャンティクリア」だった。
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