尼僧の5通の恋文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 19:52 UTC 版)
17世紀の貧者の淑女修道院にいた尼僧、マリアナ・アルコフォラードと、フランス軍士官ノエル・ブトン(のちシャミリ侯及びフランス提督となる)との恋愛事件で、文学界ではベージャが有名になった。マリアナの部屋の窓janella de Mertolaから、彼女は1641年に一度だけ若い士官と出会った。ブトンはアレンテージョ地方でのスペイン軍との戦闘に派遣されてきていた。彼女はすぐに恋に落ち、彼に宛てて情熱的な恋文を5通書いた。この手紙のポルトガル語文は現在存在しない。手紙はフランス語に翻訳され、1669年にブリュッセルで出版され、すぐに他の言語版に翻訳された。この文学的書簡は、無条件の情熱、希望、祈り、あきらめに満ちており、すぐに成功を収めた。同じ年に出版元クロード・バルバンは、原本の5通に加え、新たな7通の手紙をポルトガル人の『社交界の淑女』によって書かれたとして、続編を出版した。のち、数人の雇われ作家が、同じテーマで幾つかの物語を書いた。ポルトガル語の恋文で興味深いことは、17世紀には『portugaise』(ポルトガル語)という言葉は『情熱的な恋文』と同義語になったことである。
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