小国城 (越後国)とは? わかりやすく解説

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小国城 (越後国)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 13:12 UTC 版)

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小国城
新潟県
別名 小国氏居館
城郭構造 平城
築城主 不明
築城年 不明
主な城主 小国氏、新保氏
廃城年 不明
指定文化財 史跡等未指定[1]
埋蔵文化財
包蔵地番号
新潟県長岡市No.594[2][3]
位置 北緯37度16分33.0秒 東経138度42分40.2秒 / 北緯37.275833度 東経138.711167度 / 37.275833; 138.711167座標: 北緯37度16分33.0秒 東経138度42分40.2秒 / 北緯37.275833度 東経138.711167度 / 37.275833; 138.711167
地図
小国城
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小国城(おぐにじょう)は、新潟県長岡市小国町小国沢・太郎丸にあった日本の城平城居館)。越後国刈羽郡小国を拠点とした小国氏発祥の地とされる。行政上の遺跡埋蔵文化財包蔵地)としては同町太郎丸の小国氏居館推定地を指すが[2]、同町楢沢の小国沢城(小松入城・菅沼城)単体を「小国城」と呼ぶ場合や[4]、あるいは小国氏居館・小国沢城と、周囲の山城群を一括して「小国城」とする意見がある[5]

概要

小国氏は、鎌倉時代前期の御家人小国頼連を家祖とし、現在の長岡市小国町域にあたる刈羽郡小国保を領有した。

小国氏居館(小国城)の位置は正確には解っていないが、渋海川の支流・小国沢川左岸の段丘上に所在し、木喰作の仁王像(市指定有形文化財[6])があることで知られる曹洞宗寺院・真福寺境内を中心とする付近と推定されている[5]。行政上の遺跡埋蔵文化財包蔵地)としても同地が「小国城跡」として設定されている[2][3]

1983年(昭和58年)当時の刈羽郡小国町の広報誌コラムでは、真福寺の東方に位置する山城小国沢城(小松入城・菅沼城とも)を「小国城」と呼称して解説しつつ[4]、現在の真福寺を小国氏居館推定地と考察しているが、その根拠として、小国沢城に近く有事の際の連絡が容易であること、山麓にありつつ要害性を有した地形であること、「太郎丸」という城郭の主要な曲輪を連想させる地名を持つこと、を挙げている[5]。また、同書では、小国沢城を含めた真福寺の小国氏居館を中心とする半径2キロメートルの範囲内に、小国氏関連の複数の山城群(小栗山城・猿橋城・法坂城・諏訪井城等)が存在することを挙げ、これらと小国氏居館を一体として「小国城」と捉えることも出来るとしている[5]

なお、小国沢川を挟んで北岸に位置する「延命寺が原」には延命寺城があったとされ[7]、こちらのも小国氏居館と考えられており、現在「小国氏発祥の地の碑」が建っている[8]

小国城(小国氏居館)は、小国氏の移転後には新保氏が入ったが、新保氏も後に小千谷地方へ移転したと伝わる[5]

脚注

  1. ^ 「12-3国・県・市指定文化財一覧表」長岡市公式HP
  2. ^ a b c 「新潟県の遺跡一覧表(長岡市)」
  3. ^ a b 「新潟県の遺跡地図(長岡市)」
  4. ^ a b 山崎 1983a p.11
  5. ^ a b c d e 山崎 1983b p.9
  6. ^ 「真福寺」長岡市公式HP
  7. ^ 長岡市教育委員会 2016 pp.12-15
  8. ^ 「小国氏発祥の地の碑」長岡市公式HP

参考文献

  • 山崎正治 1983a「小国の山城-⑥小国城(その1)-」『広報おぐに』1983年(昭和58年)5月15日号(169号)p.11

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