導電性粒子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 08:59 UTC 版)
「コールターカウンター」の記事における「導電性粒子」の解説
導電性の粒子は、コールター原理を検討しようとする研究者にとり、共通の関心事である。導電性粒子の計測にコールター原理が適用できるのか、という点は科学的に興味深い疑問を提起するが、実際には実験の結果に影響を与えることはめったにない。これは、ほとんどの導電性材料とイオン性液体との間の導電性の差(放電電位と呼ばれる)が非常に大きいため、導電性材料ですらコールターカウンターにおいては絶縁体のように作用するためである。なお、この電位障壁を破壊するのに必要な電圧は絶縁破壊電圧と呼ばれる。 非常に導電性の高い材料では計測に問題が生じるので、コールターカウンターによる計測中に使用する電圧を、絶縁破壊電圧よりも下げることによって対応する。なお、絶縁破壊電圧に達しない適切な電圧がどれほどなのかは、装置の使用者が経験的に決めることで充分対応できる。
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