尊属と卑属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 03:59 UTC 版)
自分より前の世代に属する者を尊属という。尊属には父母や祖父母などが含まれる。 一方、自分より後の世代に属する者を卑属という。子や孫などがこれに含まれる。 尊属と卑属の区別は、現在では尊属を養子とすることを禁じた民法第793条くらいで法律効果はほとんどないに近いとされる。 自分と同世代の者には尊属・卑属の区別はない。また、尊属と卑属の区別は血族に関するもので姻族にはこれらの区別はないとされる。 なお、「尊属」と「卑属」という語は、儒教が起源の古代中国の輩行制度に由来するとされるが、親や祖父母の世代を「尊属」、子や孫の世代を「卑属」と呼ぶのは「子供を蔑む言い方だ」など法の下の平等から問題であるとする論や、これらの語は現代においては適切でないとして改めるべきとの論がある。しかし、他の語に変えようがないのが現状とされる。
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