宝塔の形態と意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 04:47 UTC 版)
宝塔(ほうとう)は、仏塔の建築形式の1つである。形態・形式にかかわらず、仏塔全般を指す美称として宝塔の語を用いる場合もあるが、日本建築史の用語としては、円筒形の軸部(塔身)に平面方形の屋根をもつ一重塔を指す。円筒の上部を丸く面取りしいわゆる亀腹状にする。屋根の上には通常の層塔と同じく相輪を載せる。木造、金属製、石造のものがあるが、木造建築としての例は極めて少ない。日本の現存作例としては、鞍馬寺経塚遺物中の銅製宝塔(保安元年頃・平安時代後期)が最古である。なお、平面方形の初重の上に平面円形の上重を載せた二重塔婆を「多宝塔」と称し、形式上「宝塔」と区別しているが、この区別は便宜的なものである。
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