学術的発見の遅れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 05:42 UTC 版)
「エゾナキウサギの発見」の記事における「学術的発見の遅れ」の解説
エゾナキウサギの存在は、開拓民の間で既に明治・大正期に知られており、それよりも以前にアイヌ民族が知っていたことが推察できる。しかし学術的に発見されるのは昭和初期の1928年(昭和3年)になってからである。なぜこのように学術的な発見が遅れたのかについて、1925年(大正14年)の大雪山調査に参加した犬飼哲夫は、1931年(昭和6年)に発表した報文「大雪山ナキウサギの食物貯蔵所に就て」の中で「エゾナキウサギとエゾシマリスの鳴き声が酷似しており区別がつかなかった」と述懐している。エゾナキウサギの存在を知らなかった1925年(大正14年)当時の調査では、未知のエゾナキウサギの鳴き声を耳にしても既知のエゾシマリスの鳴き声と思ってしまったものと推察される。
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