妖精画の伝統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 17:40 UTC 版)
妖精の絵は、アイルランドの伝説・神話に基づく絵と、ウィリアム・シェイクスピアの『真夏の夜の夢』に出てくる妖精王オーベロンと女王ティタニアの絵などが代表的なものであった。19世紀には多くの妖精画を描く画家が輩出した。 妖精の研究家としても知られる作家アーサー・コナン・ドイルの伯父リチャード・ドイル、ガートルード・トムソン、アーサー・ラッカムなどが、妖精画で著名である。それらの妖精画は、神秘さと美しさ、そしてある部分で不気味とも言える妖精の姿を描いていた。 妖精画の伝統のなかにあって、シシリー・メアリー・バーカーの「花の妖精」は、独特な位置を占めている。バーカーの花の妖精には、神秘性や伝説的な不気味さなどはなく、ロマンティックで愛らしく、背中に付いている蝶やとんぼの翅(はね)を除くと、生き生きした通常の子供の絵にしか見えない。20世紀になって、なお多数の妖精画家が登場したが、シセリー・バーカーのようなスタイルの妖精は他に類例がない。
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