女性名詞のター・マルブータ復元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 05:41 UTC 版)
「アラビア文字化」の記事における「女性名詞のター・マルブータ復元」の解説
ペルシア語では、アラビア語における女性形を表す文字である ة (ター・マルブータ)を使用しない。アラビア語由来の単語であって、アラビア語で ة で表される文字は、ペルシア語では ه または ت で表記される。 アラビア語では、 ة は副詞的活用法を含む女性形名詞の語末に付き、直前の子音に付加される母音をaにしてこの文字自体は発音しない。ただし、これは単語を単独で発音する場合や語末に来る場合であり、語中ではこの文字自体もtの発音を持つ。初期のアラビア文字では、単独での発音を優先させて女性名詞の語末のa/atは必ず ه (ここでは、この文字は子音hというよりむしろ母音aを表す)で表記されていたが、後に通常のh音を表す ه と区別するために ت と同じ点をつけるようになったという経緯がある。 ペルシア語では多くの場合、アラビア語の ة は単独で発音される場合の発音を反映して ه と表記され、単独でも語中でも母音(a、現代イラン標準音ではe)として読まれるが、単語によっては語中音に由来する ت で表記され、単独でも語中でも-atと読まれる。 以上のように、アラビア語由来のペルシア語の単語をアラビア語の単語に復元する際は、語尾の ه は多くの場合 ة に直す必要があり、語尾の ت も ة に直す必要がある場合がある。
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