奉献車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 15:18 UTC 版)
奉曳車(奉献車)は江戸時代末期頃より使われ始めたと考えられ、それ以前はもっこ・大八車・手籠などが利用されていた。 奉献車は、大八車を素地としており、車軸の上に肘木を2本立て、その上に親木を2本乗せ、親木に対して直角に「横木」ないしは「ハタゴ」と呼ばれる木を4本格子状に組み合わせたものである。車輪は実用性と装飾性を兼ね揃え、大きなものを使用する。奉献車を曳くと、車軸と車輪が摩擦して独特の音(ワン鳴り)が出るが、地域住民はこの音がよく出るほど良い奉献車と評価する。 お白石持に使わない期間中は奉献車を解体し、神社などの清浄な場所に、通気性を確保した建物内で大切に保管する。使用時に組み立てを行い、奉献団名を書いた絵符やサカキを取り付けるなどして飾り立てる。最後に車を引くロープ(綱)を取り付ける。
※この「奉献車」の解説は、「お白石持」の解説の一部です。
「奉献車」を含む「お白石持」の記事については、「お白石持」の概要を参照ください。
- 奉献車のページへのリンク