失語症の鑑別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 13:36 UTC 版)
失語症と鑑別すべき症候、疾患には統合失調症、うつ病、意識障害、認知症、構音障害などがあげられる。これらの区別のためにいくつかの検査を行う場合が多い。 見当識は保たれているか? 失語症の患者は自分が診察を受けているということは理解している。意識障害や認知症の患者はこれを理解していない場合が多い。 物品の使用はできるか? 失語症の患者は目の前にあるものの物品が何かと言えなくとも、それらがどう使用されるかは理解している。意識障害や認知症の患者では物品の名前が言えないだけではなく、使用方法も示せない場合が多い。 書字ができるか? 失語症で内的言語が障害されれば書字を正確に行うこともできないが構音障害では内的言語は障害されない。また失語症では錯誤語が認められ、その誤り方に一貫性がないことが特徴となる。
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