鎮宅霊符とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 鎮宅霊符の意味・解説 

鎮宅霊符

(太上秘法鎮宅霊符 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/15 02:32 UTC 版)

鎮宅霊符(ちんたくれいふ)は、「太上秘法鎮宅霊符」「鎮宅七十二道霊符」等とも呼ばれる72種の護符。この霊符を司る神を鎮宅霊符神(ちんたくれいふしん)という。

概要

 古代中国に淵源する護符のひとつ。道教経典の集大成である道蔵に『太上秘法鎮宅霊符』として載る。その由来譚に『上元経』を引用し、三愚の宅という悪相の地に住む劉進平が宿を供した恩義に神仙から授けられた護符で、それを漢代の孝文帝が世に広めたという。

 日本へは伝承では推古天皇の御宇に百済より琳聖太子が伝えたというが、実際には中世に伝来したと考えられている。日本では特に妙見信仰を介して仏教をはじめ陰陽道や神道などにも取りいれられた。その過程で「鎮宅霊符神」という神としても信仰されるようになったと考えられる。図像的には中央に神仙様の鎮宅霊符神、左右に随身である抱卦童子と示卦童郎を配する形が多く、これは道教の玄天上帝像の影響を受けたものと考えられる。

 近世では七十二道の護符を1枚の紙に曼荼羅状に配して祀る形式で広く信仰された。加藤清正楠木正成などが篤く信仰したとされ、それに因んで製作された神鏡や神鈴も多く伝来している。

社寺

寺院

神社

脚注

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  鎮宅霊符のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鎮宅霊符」の関連用語

鎮宅霊符のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鎮宅霊符のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鎮宅霊符 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS