天津甕星神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/28 09:52 UTC 版)
愛知郡誌は、祭神を国常立命と香々背男神の二柱としている。香々背男神は天津甕星神の別名である。 天津甕星神は、星の神である。 葦原中国平定において武甕槌神と經津主神の武神二神に最後まで抵抗したという「まつろわぬ神」でもある。軍神であり、守護武運長久の神である。茨城県日立市にある大甕神社には、常陸国で建葉槌命(静神社の祭神)により討伐され、同地にある宿魂石に封じられたという伝承がある。 神社の前にある御手洗池は、平将門調伏の祈願の間、眉や目が分からないほど血に染まった者がその顔を洗ったことから「七面池」の称がある。本地村の西南の大津を往来する船のために「七柱」の立標を立てたという伝承もある。境内にある灯籠には「七星紋」が刻まれている。平将門調伏の伝承に登場する「七星」のほか、七面、七柱、七星紋といった数字は、星宮社が早くから妙見信仰に基づく神社と認識されていたことを示唆している。
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