大宰府展示館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 15:07 UTC 版)
![]() Dazaifu Exhibition Hall | |
---|---|
![]() | |
施設情報 | |
専門分野 | 大宰府の歴史 |
事業主体 | 公益財団法人古都大宰府保存協会 |
開館 | 1980年(昭和55年) |
所在地 |
〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺四丁目6番1号 |
位置 | 北緯33度30分49.5秒 東経130度30分58.0秒 / 北緯33.513750度 東経130.516111度座標: 北緯33度30分49.5秒 東経130度30分58.0秒 / 北緯33.513750度 東経130.516111度 |
外部リンク |
www |
プロジェクト:GLAM |
大宰府展示館(だざいふてんじかん)は、福岡県太宰府市にある歴史資料展示館。公益財団法人古都大宰府保存協会が運営する[1]。大宰府政庁跡の近隣にあり、1974年(昭和49年)に実施された大宰府政庁跡の発掘調査で見つかった奈良時代の石組みの溝の一部を当時の姿のまま保存公開するとともに[2]、博多人形で再現した「梅花の宴」の立体模型などを展示している[1]。この立体模型は、大伴旅人邸の梅林に歌人が集まり、歌を詠じる順に円座(藁座)に座す姿、冠に梅の一枝を挿して歌を詠じる人の姿を表しており、万葉研究(梅花宴の研究)の学術的成果を忠実に立体化している[3]。作者は人形作家の山村延燁(やまむらのぶあき)。
利用案内
毎週月曜日と年末年始(12月28日 - 1月4日)は休館(ただし月曜日が祝日なら開館し、その翌日が休館となる)。開館時間は9:00 - 16:30。
入館料について、料金導入前までは無料だったが、令和フィーバーから入館者の増加傾向に伴い2019年(令和元年)7月1日以降、大人200円、高校生または大学生100円、小学生と中学生は無料。
令和のゆかりの地
730年(天平2年)正月13日、当時の大宰府長官であった大伴旅人が自身の邸宅にて梅花の宴を開く。そこで詠まれた32首の歌の「序文」が、元号「令和」の典拠となっている[4]。2019年4月1日に太宰府ゆかりの新元号「令和」が発表されると、坂本八幡宮とともに脚光を浴び[5]、「令和」発表前の来館者数は1日20人ほどだった[6]が、発表後の6日間で1万人を超える来館者があった[5]。
2019年11月4日、令和ゆかりの地を表す記念モニュメントが除幕された[7]。
玉石敷きの溝
1974年(昭和49年)に実施された発掘調査において発見された。大宰府史跡における唯一の玉石敷きの溝であることから、大伴旅人の邸宅跡ではないかと言われている[8]。
-
大宰府展示館 玉石敷きの溝
交通
- 鉄道
- バス
出典
- ^ a b “令和発祥の都で、古代の歴史ロマン溢れるスポットへGO!”. 太宰府市. 2025年3月6日閲覧。
- ^ “大宰府展示館”. 太宰府市. 2025年3月8日閲覧。
- ^ 『都府楼』第52号、古都大宰府保存協会、2020年3月31日、27頁、国立国会図書館サーチ:R100000002-I000000087428-i9715822。[要文献特定詳細情報]
- ^ 『新元号「令和」ゆかりの地 大宰府』古都大宰府保存協会、2024年3月。[要文献特定詳細情報]
- ^ a b “新元号ゆかりの大宰府展示館、大賑わい 来館1万人突破”. 朝日新聞 (2019年4月7日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “「令和」効果!?大宰府展示館 6日間で1万人突破”. テレビ朝日 (2019年4月7日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “令和モニュメントを除幕 太宰府市 万葉集の序文刻む”. 西日本新聞 (2019年11月5日). 2020年1月17日閲覧。
- ^ 「「令和」特需 太宰府に行列」『西日本新聞』2019年4月4日。
- ^ “太宰府ライナーバス「旅人」”. バス情報. 西鉄グループ. 2020年1月10日閲覧。
外部リンク
- 大宰府展示館 - 公益財団法人古都大宰府保存協会
- 大宰府展示館のページへのリンク