夜に跋扈する者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 14:20 UTC 版)
闇御前(やみごぜん) 赤姫姿をした細面の美人。爪のようなもので襲いかかる。狐のような獣とともに現れることが多い。 火炎魔人(かえんまじん) 高台などの高所に現れ、人を襲う全身炎に包まれた者。背後から襲いかかり背中に手形を残し、突き落とす。足跡を残し姿を消す。火炎魔人が現れる前後に奇妙な読売りが現れる。 般若蕎麦屋(はんにゃそばや) 常が闇御前に襲われた際にその付近で目撃された蕎麦屋。それ以降も幾度か目撃されている。また、屋台に般若の絵が書かれ、店主も般若の面を被っている。商いをする様子もなく、帝都を徘徊している。 読売り(よみうり) 縞の長着に深編み笠を目深に被り、「珍妙珍奇囃替(ちんみょうちんきはなしがえ)」と書かれた大きな木箱を背負っている。火炎魔人が現れる前後に現れ、目撃されている。江戸っ子口調。 人魂売り(ひとだまうり) 法被を着、大人の拳ほどの光の玉が入った袈裟を持つ者。酔ったようにふらつきながら歩き、幾度が目撃されている。袈裟に入った光玉の数はその時々によって変わる。人魂売りが目撃された後、行方不明者が出るのだがその数は光玉の数に比例している。 辻斬り(つじぎり) 黒紋付に平袴、白襷に白鉢巻、刀を腰に携えた居合い抜きの姿をした男。首遣いとともに現れ、首を刎ねる。 首遣い(くびつかい) 辻斬りとともに現れ、髪を振り乱した生首だけが浮遊する。その首は辻斬りに斬られた者に似ており、老若男女さまざま。 易者(えきしゃ) 一見すると唐辛子売りにも見える唐人姿をした老爺。丸い石の皿を用いて占う。音もなく現れ、立ち去る。
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