多周波数測定法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:50 UTC 版)
BIA法では周波数を持つ交流電流を使用するが、交流電流は周波数が高いほど細胞膜にかかる抵抗が少なくなり、細胞膜を通過しやすくなる。つまり、周波数の高い電流は細胞膜をよく通過して体水分全体を流れることに対し、周波数の低い電流は細胞膜内に通過しづらく細胞膜の外側に沿って流れる。従って、周波数毎に細胞膜を通過する程度の差があることを利用し、広帯域の周波数の電流を身体に流すことで、細胞外水分量だけではなく、細胞内水分量まで直接測定による値として算出される。InBodyでは最大1~1000kHzの広帯域周波数から得られた各インピーダンスの比から細胞内・外水分量を分け算出することで、細胞外水分を通過する電流のインピーダンスのみから全体の体水分を推定するBIA法の限界を克服している。また、多周波数分析による正確な水分均衡から浮腫みを数値化して提供することにより、腎臓内科・リハビリテーション(リンパ浮腫)・癌センター等で体成分分析装置が活用されることになった。
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