外国の名前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 14:28 UTC 版)
ローマがイタリア半島の外にも領土を拡大するようになると、外国の名前も取り入れられるようになった。兵役を勤め上げ土地を手に入れローマ市民権を得た人々であればそのような名乗りをしても構わず、少なくとも旧名の一部を使用した。こうした名乗りを行ったのはローマの支配地域の出身者で、ほとんどはギリシア出身の人々だった。市民権を授けられた非市民の予備兵たちは皇帝の氏族名を借用し、それに自国の名を第三名として付け加えた。 新しい市民も在位中の皇帝の氏族名を付けることが多かった。たとえば、カラカラ (Marcus Aurelius Antoninus) が帝国内のすべての自由民に市民権を拡大した時には、多くの人々が「アウレリウス (Aurelius) 」という氏族名をつけた(もっともカラカラの本当の氏族名はセプティミウス Septimius だった。アウレリウスはローマ貴族を装ったのである)。
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