売りたたく

デジタル大辞泉

うり‐たた・く【売り^×叩く】

読み方：うりたたく

［動カ五（四）］

１ 換金の必要から、損を承知で売る。「金策のために在庫品を—・く」

２ 相場を下落させるために安い値で盛んに売る。「手持ち株を—・く」

証券用語集

売りたたく

大量の売り注文を出して、相場を人為的に下げること。
「売り崩し」と同様に、一度に大量の売り注文を出して、相場を人為的に下げる行為ですが、売りたたきには、特定の銘柄をめぐって買い方と対立している売り方が、自らの相場シナリオを実現させるべく、大量の売り注文を出すというニュアンスが強く感じられます。とくに、激しい仕手戦に発展した場合など、買い方の買い占めに対して、売り方は売りたたきによって応戦し、両者のいずれかの資金が尽きるまで、この戦いは行われます。この間、株価は大きく乱高下を繰り返し、文字どおりの仕手相場へと発展します。このような相場展開のもとでは、株価の方向性も明確にみえないため、個人投資家などは取引を見合わせるのが無難でしょう。