増広類玉篇海
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/12 03:27 UTC 版)
部首画数引きの字書は『五音篇海』が最古ではなく、先行する王なにがし・秘詳らの『篇海』があることは『五音篇海』の序の文章によって以前から知られていたが、最近になって現存最古の部首画数引き字書である金の邢準『新修絫音引証群籍玉篇』の中に王太『増広類玉篇海』を大定4年(1164年)に秘詳らが重修した『大定甲申重修増広類玉篇海』の序文が載っているのが発見され、詳しい事情がわかるようになった。 『増広類玉篇海』は『玉篇』22,872字をもとにして、これに『省篇韻』『搨本篇韻』『陰佑餘文』『古龍龕』『龕玉字海』『会玉川篇』『奚韻』『類篇』(現存の『類篇』とは別の書ではないかという)の8書から採った39,364字を加えた大部の字書であった。これらの書のうち『古龍龕』は『龍龕手鑑』のことだが、それ以外は現存しない。採字元の書は書名を書くかわりに記号で表すが、『省篇韻』『搨本篇韻』『龕玉字海』の3書には記号が存在しない。部首はおおむね『玉篇』のものを使うが、同じ部首の字は画数によって並べられていた。
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