塩化ルテニウム (III)とは? わかりやすく解説

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塩化ルテニウム (III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 09:16 UTC 版)

塩化ルテニウム (III)
識別情報
ECHA InfoCard 100.030.139
RTECS number
  • VM2650000
CompTox Dashboard (EPA)
特性
化学式 RuCl3·xH2O
モル質量 207.43 g/mol
融点

> 500 °C (分解)

への溶解度 可溶
構造
三方晶 (RuCl3), hP8
P3c1, No. 158
八面体形
危険性
引火点 不燃性
関連する物質
その他の
陰イオン
臭化ルテニウム(III)
その他の
陽イオン
塩化ロジウム(III)
塩化鉄(III)
関連物質 四酸化ルテニウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化ルテニウム(III)(えんかルテニウム さん、ruthenium(III) chloride)は化学式 RuCl3で表される無機化合物である。通常は水和物 RuCl3·xH2O として存在しており、無水物、水和物いずれも暗褐色~黒色である。3水和物を形成する事も可能であり、ルテニウム化合物の原料として広く用いられる。

製造と性質

無水物の物性はよく研究されているものの、実用上ほとんど用いられる事はない。塩素一酸化炭素を4:1とした雰囲気下で、ルテニウム粉末を700 °Cにまで加熱し冷却することで得られる[1]。塩化ルテニウムには2つの結晶形が存在する。黒いα型は塩化クロム(III)と同じ結晶構造であり、ルテニウム間の距離は346 pmである。一方暗褐色のβ型は準安定相であり、8面体の面と面が重なりあう形の結晶構造を取る。ルテニウム間の距離は283 pmである。β型結晶を400–600 °Cで加熱すると、α型結晶へと不可逆的に変化する。

錯体化学

ルテニウムの化合物の中では最もよく用いられており、特に水和物 RuCl3·xH2O は多くの化合物の前駆体となる。ルテニウムの化合物全般の性質として、複数の酸化状態を安定的に取ることができ、Ru(II)、Ru(III)、Ru(IV)が安定である。

塩化ルテニウムを原料として合成される化合物群

チョコレート色で、ベンゼンに可溶な化合物である。この化合物も出発物質として汎用される。一般的には以下の反応式で合成される。

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