地下の生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 08:38 UTC 版)
地下に住む動物を地中動物と呼ぶ。モグラは地中に穴を掘り、地中の昆虫などを食べて生きている。プレーリードッグやマーモットは地中に巣穴をつくり、巣穴と地上を使い分けて暮らしている。 昆虫には地中で暮らしているものも多数いる。アリは巣穴を地下につくる。一時期だけ地中で過ごし、ある段階から地表に出るものもある。地中では幼虫、さなぎの姿で生きていて、地上に出ると脱皮し羽で飛行するようになる昆虫もいる。周期ゼミ(素数ゼミ)は17年もしくは13年の一生の99%を地中で幼虫の姿で樹木の根などから養分を吸って生きており、特定の年の夏になると一斉に大量に地表に出てくる。また、生まれてから死ぬまでずっと地中で過ごす昆虫類もいる。ミミズが地中で栄養をとり排泄することによって農業に向いた良質な土壌が作られている、と言われている。 メタン生成菌などの微生物は、地表や海底から2000メートル以上の地下からも発見されている。
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