国際関係論における政治経済学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 01:37 UTC 版)
「政治経済学」の記事における「国際関係論における政治経済学」の解説
国際関係論における政治経済学は国際政治経済学と呼ばれる。これには次のようなものが含まれる。 自由主義的研究には、ロバート・コヘインやジョセフ・ナイによるものが挙げられる。国家の貿易政策や通貨政策などが国際的な貿易や国際金融にどう影響するかを研究する。各国の関係が平等に近いものであることを前提として、その相互依存関係に着目する。 現実主義的研究には、ロバート・ギルピンやスティーヴン・クラズナーによるものが挙げられる。 マルクス主義的研究には、従属理論や、イマニュエル・ウォーラーステインによる世界システム論、スーザン・ジョージによる研究が挙げられる。 マルクス主義的研究を環境問題に適用したものをpolitical ecologyと言う。20世紀後半以降、環境問題の顕在化とともに、political ecologyという言葉が使われるようになってきた。political ecologyは単に「政治的なエコロジー」あるいは政治生態学ではなく、political economyのもじりとされるとともに、実質的にも特に従属理論や世界システム論を念頭に置いた意味での政治経済学の環境版とされている。なお、日本ではpolitical ecologyは、政治経済学や環境経済学、政治学よりも環境社会学での紹介・受容が進んでいる。
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