国際私法という名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 00:40 UTC 版)
「国際私法」という名称は、ジョセフ・ストーリ(Joseph Story)がその著書である『法の抵触註解(Commentaries on the Conflict of Laws)』(1834年)において private international law という用語を使用したことに由来するとされ、ドイツ語の internationales Privatrecht もフランス語の droit international privé も同様と考えられている。 もっとも、この「国際私法」という名称は、国際法の一種というイメージがつきまとうこと、「抵触法」という名称は、(法律の効力が及ぶ範囲を問題とするのではなく、)問題となる私法的法律関係の本拠を探求するのが国際私法(抵触法)の役割とするのが現在の支配的な見解であることから、いずれの名称に対しても妥当性を欠くとの批判がされており、これらの名称に代わる用語も提唱されている。もっとも、名称の問題は単なる取決めとも言え、これらに代わりうるような有力な名称が提唱されているとは言い難い。
※この「国際私法という名称」の解説は、「国際私法」の解説の一部です。
「国際私法という名称」を含む「国際私法」の記事については、「国際私法」の概要を参照ください。
- 国際私法という名称のページへのリンク