国官・州官の給与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)
国官は必ず首都州のどこかに封じられ、そこから上がる租税から国への上納分を引いた残りが給与となる。つまり、官吏の給与は農作物の収穫量と必然的に連動する事になる。これらの封領は首都州の州候である宰輔の封領を諸官に割譲するという体裁を採っている。封領の単位は最低が里で上納分は半分、これに賦(人頭税)が付くため、一里を封領として与えられる官吏の収入は成人が田圃から得る収入より五割ほど多い事になる。最大は一県であり、封領の官府の長官は領主が任免することができる。余州の給与制度もこれに準じる。そのため、民は官吏の封領の移動に一喜一憂する事となる。 官吏が異動するとその者の封領が移動するのと、夫婦は同じ班田で生活するという大原則故に、官吏同士で夫婦になるという事はそれだけで昇進の道が狭まるため、官吏同士での結婚は少ない。 地仙の飛仙で凌雲山に洞府を開いている者は、国からのささやかな給金と、洞府の土地の小作人からの徴収で生活している。
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