呉道玄の弟子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 07:28 UTC 版)
翟琰 呉道玄は筆で描き上げると、そのまま立ち去ったので、翟琰と張蔵が彩色を行った。その彩色の濃淡は常に的確なものであった。 張蔵 構図は粗いが、明快で、構想が豊富であった。10間の寺院壁画を十日以内に描き上げるほどであったが、画法については、呉道玄に全く及ばなかった。「細画」に長けていたと伝えられる。 李 名は伝わっていない。地獄や仏像を描くのに長けていた。その画は、呉道玄に似ていたが、少し劣っていた。 盧稜伽 その画は呉道玄に似ていたが、才に限界があった。細画を得意とし、狭い画面に山水や細かいものをよく描いた。呉道玄を真似て、荘厳寺の三門に壁画を描き、非常に出来がよかった。呉道玄はこれを見て驚き、「(盧稜伽の)筆力は普段は自分に及ばないのに、私に匹敵するものを描いきあげた。(盧稜伽の)精魂はこれで尽きてしまった」と言った。その後、1か月ほどで、死去したと伝わる。「唐朝名画録」では、第六位「妙品下」に評価されている。
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