同人誌と表現を考えるシンポジウムとは? わかりやすく解説

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同人誌と表現を考えるシンポジウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 20:05 UTC 版)

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同人誌と表現を考えるシンポジウム(どうじんしとひょうげんをかんがえるシンポジウム)とは同人誌と表現を考える会が主催し、全国同人誌即売会連絡会、COMIC1準備会、日本同人誌印刷業組合の後援によって開催された、同人誌をとりまく状況と規制問題についてを話し合うシンポジウムである。

2007年5月19日、みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)にて開催された[1]

経緯

2006年12月警察庁バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会の最終報告書において、同人誌及び同人誌即売会が問題視された。最終報告書においては、「同人誌等の即売会等についても、イベントの主催者に対し、子供を性行為等の対象とするコミック等を18歳未満の者(青少年)に売らないための対策の強化を求めていくべき」と述べられている[2]。 こうした当局側の同人誌の見方に対して、それぞれの立場から既に正当な形で自主規制を行っていることを世間に広くアピールすることが狙いであった。 シンポジウムには1200人あまりが参加した。そのうち、約半数がサークル関係者、残り4割が一般参加者、ほか即売会主催者、印刷業者、書店関係者など同人誌に関わるほぼ全ての業種から参加があった。

このシンポジウムに先立って4月30日東京国際展示場で開催されたCOMIC1の閉会後、会場で同人誌規制問題についてのパネルディスカッションが行われている。

パネラー

第一部:「今、どうなっているのか?~現場からの発言~」

第二部:「どうすべきなのか」

評価

同人誌即売会のみならず、印刷業者・書店における自主規制の現状が公的な場で話された初めての機会である。 バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会をはじめ、表現規制を推進する(もしくはしていると目される)人々に対していたずらに対決姿勢をみせるのではなく、現状でも法律を遵守してきちんとした対応を取っていることを世間に広くアピールした初めての試みである。

批判

パネラーが各々の立場から発言したものの、同人誌に関係する業界全体としてどのような方針をとっていくのかが明確に示されていないとの批判がある。

また本シンポジウムでは、対外アピールの重要性が語られながらも、2012年現在に至るまでそのような活動がほとんど行われていなかったという実態が、今日浮き彫りになっている。

出典・脚注

関連項目

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