吉田隼人 (歌人)とは? わかりやすく解説

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吉田隼人 (歌人)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 08:53 UTC 版)

吉田 隼人
(よしだ はやと)
誕生 (1989-04-25) 1989年4月25日(36歳)[1]
日本 福島県伊達郡保原町
(現・伊達市[1]
職業 歌人エッセイスト
言語 日本語
ジャンル 短歌、文学研究、エッセイ
代表作 『忘却のための試論 Un essai pour l'oubli』 (2015年)
主な受賞歴 角川短歌賞(2013年)
小野梓記念芸術賞(2016年)
現代歌人協会賞(2016年)
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吉田 隼人(よしだ はやと、1989年4月25日 - )は日本の歌人エッセイスト

来歴

1989年、福島県伊達郡保原町(現伊達市)に生まれ、福島県立福島高等学校に進学[1]。在学中、2006年に第59回福島県文学賞青少年奨励賞(短歌部門および俳句部門)[2]、2007年に第22回全国高等学校文芸コンクール短歌部門優秀賞受賞。

早稲田大学文化構想学部に進学後、早稲田短歌会に入会。2012年3月、文化構想学部表象・メディア論系卒業[1]。同年4月、早稲田大学大学院文学研究科フランス語フランス文学コース修士課程に進学[1]。同年5月、平岡直子瀬戸夏子らと、同人誌「率」[注 1]創刊に参加[3](2014年11月脱退[4])。2013年、「忘却のための試論」50首で第59回角川短歌賞受賞[5]。2014年3月、修士課程修了[1]。同年4月、早稲田大学大学院文学研究科フランス語フランス文学コース博士後期課程に進学[1]。2014年1月から2年間、『現代詩手帖』の短歌時評を担当。2020年3月、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。大学、大学院では千葉文夫に師事。

2015年12月、歌集『忘却のための試論 Un essai pour l'oubli』(書肆侃侃房)を刊行。同歌集により早稲田大学小野梓記念芸術賞(2016年3月)[6]、第60回現代歌人協会賞(2016年6月)[7]を受賞。

人物

  • 歌集のあとがきは「Epilogue または、わが墓碑銘(エピタフ)」と題されており、16歳で自殺を試みるも果たせず、その後10年生きた墓碑銘がこの歌集だと書かれている[8]
  • 詩人の高橋睦郎は『忘却のための試論』の帯に「歌の神に選ばれた駿才に切に願はくは、「歌のわかれ」を口にするはまだしも、輕輕に實行に移されざらむことを」の言葉を寄せている。
  • 2010年、CRAFTWORK制作のアダルトゲームさよならを教えて 〜comment te dire adieu〜』についての評論[9]を大学内の機関誌に投稿し、ウェブサイト上に公開後話題となる。その縁もあり、『忘却のための試論』の装画には長岡建蔵[注 2]のイラスト「内省天使」が採用された。

著作

歌集

評論・エッセイ

  • 『死にたいのに死ねないので本を読む 絶望するあなたのための読書案内』、2021年11月4日、草思社、ISBN 978-4-7942-2538-2

アンソロジー・共著

翻訳

脚注

注釈

  1. ^ 早稲田短歌会京大短歌の出身者を中心に結成された同人誌。
  2. ^ 前述『さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜』のプロデューサー・イラストレーター。

出典

  1. ^ a b c d e f g 吉田隼人『忘却のための試論 Un essai pour l'oubli』 9巻、書肆侃侃房〈「現代歌人シリーズ」〉、2015年12月11日、143頁。 ISBN 978-4-86385-207-5 
  2. ^ 福島県文学賞受賞者一覧”. 福島県 (2016年10月28日). 2020年11月27日閲覧。
  3. ^ 『『率』創刊号』率、2012年5月6日、101頁。 
  4. ^ 『『率』通巻7号』率、2014年11月24日、154頁。 
  5. ^ 「第59回角川短歌賞発表」『短歌』第60巻第12号、KADOKAWA、2013年10月25日、55頁、 ISSN 1342-5625 
  6. ^ 小野梓記念賞受賞者(2015年度) (修正版)” (PDF). 早稲田大学. 早稲田大学. 2020年11月27日閲覧。
  7. ^ (黒板)第60回現代歌人協会賞”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2016年6月3日). 2020年11月27日閲覧。
  8. ^ 東郷雄二 (2016年5月16日). “第186回 吉田隼人 『忘却のための試論』”. 橄欖追放 東郷雄二のウェブサイト. 2020年11月27日閲覧。
  9. ^ 吉田隼人. “さよならの不可能性について――『さよならを教えて』小論”. 早稲田大学表象・メディア論系機関誌 xett. 早稲田大学表象・メディア論系. 2020年11月27日閲覧。



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