古屋敷の古籠火(ころうび)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/28 03:16 UTC 版)
「古籠火」の記事における「古屋敷の古籠火(ころうび)」の解説
小説家・山田野理夫の著書には「古籠火」(ころうび)と題し以下のような話が山形県のものとして紹介されている。上之山藩の田村誠一郎という武士が江戸から国もとの勤めに変わり、新しく屋敷が立つまで古屋敷に住むことになった。その古屋敷で家族で夕食をとっていたところ、庭が急に明るくなった。誰かが火を入れたのかと田村が尋ねたが、誰も火を入れていなかった。老いた奉公人が言うには、あれは古籠火というもので、古びた灯籠がしばらく火を入れてもらえないと、ひとりでに火が灯るのだという。 この山田の著書にある話は、水木しげるの著作における古籠火(ころうび)の解説でも引用されている。
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