古事記にみる誕生時の逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 04:56 UTC 版)
「ヒメタタライスズヒメ」の記事における「古事記にみる誕生時の逸話」の解説
『古事記』では大物主神の娘とされている。出身地は「美和」ないし大和地方の三輪山。 原文 美和之大物主神見感而、其美人爲大便之時、化丹塗矢、自其爲大便之溝流下、突其美人之富登。 大意 美和の大物主神(大物主)は、美しい勢夜陀多良比売を見初めた。大物主は赤い矢(丹塗りの矢)に姿を変え、勢夜陀多良比売が大便しに来る頃を見計らって川の上流から流れて行き、ほと(陰所)を突いた。 原文 爾其美人驚而、立走伊須須岐伎、乃將來其矢、置於床邊、忽成麗壯夫、卽娶其美人生子 大意 驚いた勢夜陀多良比売が、立ち上がって、その矢を自分の部屋に持ち帰り、床に置くと、たちまち美男子の姿になった。そして(二人は結ばれ)勢夜陀多良比売は子を産んだ。 この子は「富登多多良伊須須岐比売(ホトタタライススキヒメ)」と名付けられた。これは「ホトを突かれてびっくりして生まれた子」の意とされる。。母親に似て美女であったともいう。 しかし本人は、「ホト」を嫌って「比売多多良伊須気余理比売(ヒメタタライスケヨリヒメ)」に名を改めた。
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