原資産価格と権利行使価格の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 21:20 UTC 版)
「オプション取引」の記事における「原資産価格と権利行使価格の関係」の解説
イン・ザ・マネー(in the money, ITM) コールオプションの場合は 原資産価格 > 権利行使価格、プットオプションの場合は 原資産価格 < 権利行使価格 の状態を指す。本質的価値が存在する。例えば原資産価格15,500円のとき、権利行使価格15,000円のコールオプションは差額の500円をすでに価値として持っている。これを本質的価値という。 アウト・オブ・ザ・マネー(out of the money, OTM) コールオプションの場合は 原資産価格 < 権利行使価格、プットオプションの場合は 原資産価格 > 権利行使価格 の状態を指す。本質的価値が存在しない。例えば原資産価格15,500円のとき、権利行使価格15,000円のプットオプションは本質的価値はない。しかし実際にはいくらかのプレミアムがつく。これはSQ算出日まで日数があるためで、これを時間的価値という。いわば期待値である。 アット・ザ・マネー(at the money, ATM) 原資産価格が権利行使価格付近にある状態をアット・ザ・マネーという。原資産価格と権利行使価格がちょうど等しいとき、時間的価値は最大である。 オプションを有する者は、権利行使日に権利行使価格が原資産価格よりも有利な状態であるイン・ザ・マネー(英: in the money, ITM)ならば権利を行使し、原資産価格よりも不利な状態であるアウト・オブ・ザ・マネー(英: out of the money, OTM)ならば権利を放棄し原資産価格で取引を行うことができる。権利行使価格と原資産価格が等しい状態はアット・ザ・マネー(英: at the money, ATM)と呼ばれる。
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