原子炉緊急停止(スクラム)
原子炉に異常が発生した場合に原子炉を緊急停止させることを原子炉スクラムという。手動で停止するときもある。原子炉に設置されている検出器の信号が原子炉の運転条件の限界範囲(スクラム条件)を超えた場合、自動的に負の反応度を加えて、すみやかに原子炉を停止させるようになっている。加圧水型原子炉(PWR)では原子炉トリップということもある。 原子炉に所定のレベルを超える異常や故障が発生した場合、炉心の核分裂を直ちに停止させる装置を原子炉停止系という。原子炉停止系は、炉心内の中性子を吸収する制御棒とそれを駆動する制御棒駆動装置から構成され、異常時には制御棒を炉心に急速挿入し、連鎖核分裂反応を緊急停止(原子炉スクラム)させる。
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