加工硬化係数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/03 16:44 UTC 版)
加工硬化係数(またはひずみ硬化指数、n値)とは、絞り加工性の目安となる特性値である。降伏点以上の塑性域(これを均一塑性変形の領域と呼ぶ)における真応力σaと、ひずみεとの関係を近似させた時の指数 n で定義される。近似式は最も単純に、真応力σa と対数ひずみ ε ^ {\displaystyle {\hat {\varepsilon }}} の関係式、 σ a = F ε ^ n {\displaystyle \sigma _{a}=F{\hat {\varepsilon }}^{n}} のn乗硬化則の他、鉄鋼材料によく合うSwiftの式、あるいはアルミニウムによく合うVoceの式などがある。近似式は材料による。 一般的なn値は0.15 - 0.45程度であり、代表的な軟らかい金属であるアルミニウムでは0.27、固い金属である18-8ステンレスでは0.50である。
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