力の剣法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 02:06 UTC 版)
神道無念流剣術の特徴は、「力の剣法」と言われる如く、竹刀稽古では略打(軽く打つこと)を許さず、したたかに「真を打つ」渾身の一撃のみを一本とした点にある。そのため、他流よりも防具を牛革などで頑丈にしていた。練兵館の高弟の野原正一郎が他流試合で試合相手に重傷を負わせたことや、稽古の荒さに入門者が一時減ることもあったほどだった。 他流試合は練兵館においては禁じられていなかった。塾頭を務めた渡辺昇の明治期の談話や、他流修行者の修行録などの同時代史料から、広く他流と交わっていたことが判明している。天然理心流の佐藤彦五郎の日記にも、日野にある彼の屋敷の道場で神道無念流と共に稽古を行った、と書き残されている。
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