前根の運動神経線維
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/12/12 09:47 UTC 版)
前根を構成する神経線維の多くは、脊髄前角の一般体性遠心性神経の軸索で、太く(径9-13μm)髄鞘を持ち、Aα線維と呼ばれる。それ以外に細い有髄神経線維もあり、これはAγ運動神経の軸索で筋紡錘の錐内筋線維を支配する。これに対してAα線維が支配する骨格筋線維を錐外筋線維と呼ぶ。またT1(第一胸髄)からL2(第二腰髄)までとS2(第二仙髄)からS4までの前根には、もう一種類の細い有髄神経線維がある。これは脊髄側角にある中間外側核に神経細胞体を持つ神経の軸索で、一般内臓遠心性神経線維すなわち交感神経節前線維であり、B線維とも呼ばれる。この線維は後根と合わさった脊髄神経から分岐する白交通枝を通り、交感神経幹に達してそこにある神経節に入る。
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