刻される内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:09 UTC 版)
制作年月日、作者名、為書きが主であり、印跋としては制作や依頼の経緯、感興の語、また詩などが刻される。作者以外の者が添えて刻する場合もあり、その場合は鑑賞所懐、入手経緯及び鑑定結果などが刻される。これらは印跋に相当する。作者の銘などは印本体の直後に刻されるのが普通であるが、審定を含む印跋ははるか時間を経て後人が刻むこともある。印材側面に絵が刻されることもあるが側款はあくまで「側面款識」であり、絵の場合は本来側款とは言わない。ただし趙之謙のように文字と肖形を雅趣に富んだ形で組合わせて独自の側款の風景を演出する作家もあり、明確な定義はない。一方、印材の装飾として施される彫刻(薄意、微刻など)と側款は明確に区別される。
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