制御上の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 23:52 UTC 版)
前述の大きい負の温度係数は、利点であると同時に原子炉の制御を困難にするという欠点でもある。たとえば、冷却材と減速材が兼用で一成分であるため、比較的低温で密度の高い冷却材が炉心に流入することとなり、多くの中性子が減速され、反応性が増加する。その結果として生じる出力上昇は大きな負の温度係数により急激に抑制され、意図しない原子炉の停止をもたらすことがある。
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