冬季の集落外移住
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 02:25 UTC 版)
「稲子 (宮城県)」の記事における「冬季の集落外移住」の解説
2007年10月、区長でもあった大葉富雄宅で「町政懇談会」が開催され、梅津輝雄町長より冬季の集落外移住生活が提案された。この「町政懇談会」に参加したのは大葉夫妻2人だけであった。大葉夫妻以外の住人はこの提案を受け入れ、冬季は稲子を去り町で生活することを決めた。これによって冬季に稲子に残るのは大葉夫妻の2人だけとなった。 2011年、七ヶ宿町は稲子地区への町道の除雪費用節減と吹雪のときの救急患者搬送の困難より、冬季は稲子地区を離れて老人施設や空いている町営住宅で生活するように改めて要請した。それまでは稲子地区のために年間1000万円の除雪費用がかかっていた。除雪作業の削減により事実上冬季は稲子で生活できなくなり、大葉夫妻を含めた住人全員が冬季は山を下りて町で生活することになった。町も冬季は湯原地区の町営住宅が無償提供され、月1回は除雪を行うことが条件とされた。同年の東日本大震災では大きな被害は受けなかった。
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