再軍備と軍事行動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 09:10 UTC 版)
「ムクタフィー (12世紀)」の記事における「再軍備と軍事行動」の解説
ムクタフィーはトルコ系を避け、ギリシア系とアルメニア系のマムルークを購入して再軍備を図った。 彼はアッバース朝の直接支配する領地を拡大し、アイヤールの反乱も鎮圧している。活発な軍事行動は彼の兄ムスタルシドと共通するが、ムスタルシドが自ら軍を率いることが多かったのに対し、ムクタフィーは宰相イブン・フバイラを始めとする武将たちに遠征を任せて親征することは少なかった。ムスタルシドやラーシドが自ら軍を率いたために殺されたことからムクタフィー以降のカリフは学び、親征を控えるようになる。だが、これはカリフが再び宮殿にこもることになり再度の衰退の遠因となった。彼らが敵対するセルジューク朝はスルタンの潜在的な候補がプールされていたが、アッバース朝はそうはいかなかったのである。
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