共生細菌によるメス化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 20:17 UTC 版)
「女性化 (生物学)」の記事における「共生細菌によるメス化」の解説
アルファプロテオバクテリア綱に属する内生細菌ボルバキアは陸上節足動物の約40%の種に感染しており、メス化を含む4種類の方法で宿主の生殖を操作していることが知られている。ボルバキアによるメス化はオカダンゴムシの例が有名であり、ボルバキアに感染した遺伝的にオスである個体の体内で雄性化ホルモンの分泌が抑えられることでメス化する。同様に、キタキチョウもボルバキアの感染によってオスがメス化することが知られているが、昆虫には性ホルモンが存在しないと考えられていることから、オカダンゴムシとは別のメカニズムによると考えられている。そのほか、ヨコバイの1種(Zyginidia pullula)やアズキノメイガ(英語版)でもボルバキアによるメス化が報告されている。ボルバキア以外にもバクテロイデス綱に属する Cardinum hertigii がツヤコバチ科の寄生バチ Encarsia hispida に感染することで2倍体のオスを半数体のメスにすることが知られている。
※この「共生細菌によるメス化」の解説は、「女性化 (生物学)」の解説の一部です。
「共生細菌によるメス化」を含む「女性化 (生物学)」の記事については、「女性化 (生物学)」の概要を参照ください。
- 共生細菌によるメス化のページへのリンク