六塩化エタン

日本化学物質辞書Web

ヘキサクロロエタン

分子式：	C2Cl6
その他の名称：	アブロタン、六塩化エタン、ペルクロロエタン、Avlothane、Perchloroethane、Hexachloroethane、Carbon hexachloride、ディストカル、ディストピン、ファスシオリン、ファルキトール、ディストパン、エギトール、Falkitol、Distopin、Distopan、Egitol、Distokal、フェノヘプ、モッテンヘキス、RCRA waste number U-131、Phenohep、NA-9037、NCI-C-04604、Mottenhexe、Fasciolin、R-110、1,1,1,2,2,2-Hexachloroethane
体系名：	ヘキサクロロエタン、1,1,1,2,2,2-ヘキサクロロエタン

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六塩化エタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/10/07 19:18 UTC 版)

六塩化エタン

物質名
優先IUPAC名 Hexachloroethane
別名 Carbon hexachloride Ethane hexachloride Perchloroethane Sesquichloride of carbon
識別情報
CAS登録番号	67-72-1
3D model (JSmol)	Interactive image
バイルシュタイン	1740341
ChEBI	CHEBI:39227
ChEMBL	ChEMBL160929
ChemSpider	5979
ECHA InfoCard	100.000.606
EC番号	200-666-4
Gmelin参照	26648
KEGG	C19248
PubChem CID	6214
UNII	G30K3QQT4J
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID7020689
InChI InChI=1S/C2Cl6/c3-1(4,5)2(6,7)8  Key: VHHHONWQHHHLTI-UHFFFAOYSA-N  InChI=1/C2Cl6/c3-1(4,5)2(6,7)8 Key: VHHHONWQHHHLTI-UHFFFAOYAD
SMILES ClC(Cl)(Cl)C(Cl)(Cl)Cl
性質
化学式	C2Cl6
モル質量	236.72 g·mol−1
外観	無色の結晶
匂い	ショウノウのような
密度	2.091 g/mL at 25 °C
融点	昇華
沸点	183 ～ 185℃
水への溶解度	0.005% (22.2 °C)
蒸気圧	0.2水銀柱ミリメートル (27 Pa) (20 °C)
磁化率	−112.7·10−6 cm3/mol
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性	発癌性物質、危険な中枢神経抑制物質の可能性
NFPA 704（ファイア・ダイアモンド）	2 0 0
引火点	noncombustible
致死量または濃度 (LD, LC)
半数致死量 LD50	4460 mg/kg (ラット, 経口) 4970 mg/kg (モルモット, 経口)
NIOSH（米国の健康曝露限度）:
PEL	TWA 1 ppm (10 mg/m3) [skin]
REL	Ca TWA 1 ppm (10 mg/m3) [skin]
IDLH	Ca [300 ppm]
関連する物質
関連物質	四塩化炭素
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。 N verify (what is  N ?)

六塩化エタン(Hexachloroethane)はエタンの水素が全て塩素に置き換わった化合物で、 工業的にはアルミニウム製造工場で使用されており、軍用としては発煙弾の材料として使用されている。

性質

常温では固体（白色結晶）で、樟脳様臭をもつ。 加熱により容易に昇華し、沸点は187℃。 不燃性で、水にはほとんど溶けないが、エタノールやエーテルに可溶である。 亜鉛、アルミニウム粉末およびナトリウムと激しく反応するので注意が必要。

関連項目

• テトラクロロエチレン（四塩化エチレン）
• 四塩化炭素
• 二塩化アセチレン