全空気方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 05:51 UTC 版)
全空気方式は、熱輸送に空気のみを用いるもので中央式の代表的なものである。劇場・体育館などの大空間に適する。ダクトと呼ばれる金属の筒で空気を輸送するのが一般的。 特徴 空調機を集中配置するため、保守が容易である。 換気量を大きくすることができる。 外気冷房・全熱交換器の設置など省エネルギー制御方式を行うことが容易である。 ダクトスペース・空調機械室が大きくなる。 主な方式 単一ダクト方式:ダクトが1つであるため、冷房・暖房の混在する用途には不向きである。定風量方式:一定風量を空調機から供給する方式。温度調節は送風温度の変更で行う。 変風量方式:温度調節を風量変更で行う方式。VAV方式 (variable air volume system) と呼ぶこともある。 二重ダクト方式:2つのダクトでそれぞれ温風・冷風を供給し混合することで温度調節を行うもの。混合損失で省エネルギーの面で問題があり、イニシャルコストも高いため、クリーンルームや特殊環境試験装置など特殊用途に用いられている。
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