児童の理解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 09:17 UTC 版)
伊藤宏の報告によると、「ここに4まいのふくろがあります。かずや君が,1まいのふくろにりんごを3こずつ入れました。りんごは,ぜんぶでなんこありますか」という設問に対して、小学3年生34名中、8人が3 × 4, 1人が3+3+3+3, 21人が4 × 3と答え、その他の解答が4人だった。また、絵をかかせたところ どうして,そのようなしきになったか,絵に書いて教えてください。 式が正答で,絵にも正しく表すことができた児童(8名) 式が誤答でも,絵には正しく表すことができた児童(21名) 式が正答で,絵には正しく表すことができなかった児童(1名) 式が誤答で,絵にも正しく表すことができなかった児童(4名) という結果を得た。ここで、4 × 3は誤答とみなされている。 また、一旦、絵にもとづいて式と答えを書くことができるようになった児童が、かけ算の順序を指導された後、文章題が解けないと言い出し、式を書くのを躊躇するようになった例が報告されている。
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