元文のインフレーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 02:45 UTC 版)
「日本のインフレーション」の記事における「元文のインフレーション」の解説
徳川吉宗の享保の改革においても金銀含有比率を維持するために緊縮財政を続けたが、米などの物価が下落したので、大岡忠相の強い進言により元文の改鋳を行い、金品位を低下させると共に貨幣流通量を増加させ、デフレーションを抑制した。このとき旧金貨(慶長小判、享保小判)100両に対し、元文小判165両の増歩を付けて引替え、かつ改鋳は3年程度で大半が終了するというものであったため、通貨量の急激な増大を伴うギャロッピング・インフレにはなった。しかし景気と幕府の財政は回復し、特に財政は1758年(宝暦8年)には最高の黒字額を記録した。
※この「元文のインフレーション」の解説は、「日本のインフレーション」の解説の一部です。
「元文のインフレーション」を含む「日本のインフレーション」の記事については、「日本のインフレーション」の概要を参照ください。
- 元文のインフレーションのページへのリンク