偽ポストゥムス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 03:28 UTC 版)
「アグリッパ・ポストゥムス」の記事における「偽ポストゥムス」の解説
アグリッパ・ポストゥムスの奴隷であったクレメンスは、アウグストゥスの逝去を知ると主人を救おうと計画を立てた。この計画は船の出発が遅れたために失敗したが、クレメンスは別の計画を立て実行に移した。プラナシア島から主人の遺骨を盗み出すと、潜伏してポストゥムス生存の噂を流し、騒動を好む浮薄な集団をひきつけていった。クレメンスは年齢も容貌もポストゥムスに似ていたため、自らポストゥムスを称し、16年にローマに入った。こうした動きに対して、すでに元首に就任していたティベリウスの命を受けたサルスティウスはクレメンスを逮捕し、密かに処刑した。
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